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それまでの竹輪のイメージを一新させる「あなご竹輪」を、世界で初めて誕生させたのは平成元年のことでした。
昭和後期、斜陽産業となっていた広島・草津の蒲鉾業界。
蒲鉾会社へ修行に行った息子の帰りを、首を長くし待っていた出野保(先々代出野水産社長)と昭子(先代社長)。
ようやく修行から戻ってきた出野保志(現社長)とさあ皆で頑張ろう!と思い新たに進もうとした矢先に、保が他界してしまいます。
肝心かなめの父を病で失い、失望の底にいた保志は「なんとしても立て直さにゃあいけん。」と固く決意します。
試行錯誤の日々が始まるのでした。


広島・草津は瀬戸内海が目の前に広がり後方にはそびえたつ中国山地。
豊かな自然に囲まれ、豊富な魚介類に恵まれています。
その広島ならではの魚介類と竹輪を合わせることで新しい広島土産なるような竹輪ができないだろうか?
そう思ったものの、いい案が見つからないまま、悩み続ける日々を過ごします。ある日、いつもは何気なく食べているちらし寿司のトッピングである刻みあなごを前に、
「これこそ探し求めていたものだ!!」
と出野保志は閃めきます。


今でこそあなご=広島名物と全国で言われていますが、当時はまだまだ地元の人だけの知る隠れた名物。
しかし、このあなごを新鮮な白身魚に混ぜつくる竹輪こそ、世界中から広島・宮島へいらっしゃる方々に喜んでいただける新しい広島土産になる。そう確信します。


早速試作にとりかかりますが、これもまた難関に次ぐ難関の日々でした。
あなごの風味や食感の活かし方、魚の配合、焼き加減等、とびきりおいしい「あなご竹輪」をつくるにはさまざまな課題をクリアしていかなければなりませんでした。
やっと納得のいくあなご竹輪が完成し、知り合いを頼って宮島のお土産物屋さんに竹輪焼き機を持参し実演販売を始めます。
このスタイルは今でも宮島の観光客の方々に愛していただいています。


お客様には好評で「おいしいね!」の言葉に苦労が報われた思いがしました。 当時はまだ生産能力や人数も少なく、朝から夕方まで、宮島で焼き売りの販売。 翌日に売る竹輪がなくなってしまうので、その足で会社へ戻り、夜から明け方まで製造。その数時間後からはまた販売へ、という日々もありました。
竹輪を食べていただきたくても、なかなかうまくいかなかった当時を思い返すと、これこそうれしい悲鳴です。
ほんとうに感謝が尽きません。
今ではたくさんのラインナップも増え、生産能力も高まり、広島駅や空港をはじめ百貨店や高速道路SAでご購入いただけるようになり、またギフトとして全国の皆様へ愛していただいています。
これからも皆様へ妥協のない蒲鉾、竹輪をお届けすることを使命に今日もたゆまぬ努力を続けています。